2023年2月20日
東京電力パワーグリッド株式会社

 当社は、東京電力グループ大目標である「2050年におけるエネルギー供給由来のCO2排出実質ゼロ」の達成に向け、温室効果ガスの六フッ化硫黄ガス(以下、「SF6ガス」)を使用しないガス絶縁開閉装置(以下、「本GIS」)を府中変電所に設置し、2月17日より運用開始しましたので、お知らせします。
 本GISは、大気中に放出しても地球温暖化への影響がない自然由来の窒素と酸素の混合ガス(ドライエア)を用いており、電力会社GISとしては国内初の運用となります。

 SF6ガスは優れた絶縁性能だけでなく、不燃性、不活性、無色、無臭などの特徴を持つ化学的に安定した気体であることから、全国の変電所におけるGIS絶縁媒体に広く適用されています。
 一方で、SF6ガスは地球温暖化係数が大きいため、1997年の気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3、京都会議)で排出削減対象ガスに指定されています。
 そのため国内の電気事業では、SF6ガス排出抑制のために、設備点検時などの排出割合は3%以下、設備撤去時の排出割合は1%以下とする自主行動計画を策定しています。さらに2016年以降は当社が主体となり、産学一体の検討体制でSF6代替ガス検討会を開始し、ガスの調査・検討を継続しています。
 この検討成果の一つである「SF6代替技術を適用する際のガイドライン」では、ガスの安全性・環境適合性など7つの要件を定め、今回GISに初適用する自然由来ガスの選定においても当該ガイドラインを適用しています。

 当社は引き続き、SF6ガスの排出抑制を進めていくとともに、SF6ガスを使用しない設備導入を拡大していくことで、温室効果ガス排出抑制に向けた取り組みを推進してまいります。

大気中に漏えいした場合の地球温暖化への影響を、二酸化炭素を基準として表した指標

<別紙>

以 上

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