2022年8月26日
東京電力パワーグリッド株式会社

 当社は、イギリスとドイツを結ぶ初の国際連系送電線プロジェクトである英独連系線ノイコネクトプロジェクト(以下、「英独連系線ノイコネクト」)への参画を目指し、子会社のTEPCO Power Grid UK Limited(本社:イギリス、代表取締役社長:味沢 慎吾)を通じて、英独連系線ノイコネクト開発会社の株式を保有するFI1 Limited(エフアイワンリミテッド)の株式譲渡契約を8月24日に締結しましたので、お知らせします。

 英独連系線ノイコネクトは、英国トライトンノール洋上風力発電所における送電線の保守・運営事業(2021年11月1日お知らせ済み)に次ぐ、当社2件目の海外送電事業案件です。
 株式譲渡契約を経て英独連系線ノイコネクトプロジェクト会社の一部株式を保有することで、当社は、英独連系線ノイコネクトを通じて、イギリスイングランド南東部のアイルオブグレインとドイツ北部のヴィルヘルムスハーフェンにおける電力交直変換所と両国を結ぶ約700kmの海底ケーブルから構成される超高圧直流連系送電システム(送電容量:140万kW)の建設・運用をする予定です。

 イギリスやドイツをはじめとした欧州では、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、再生可能エネルギーのさらなる導入が進められています。英独連系線ノイコネクトの実現で、洋上風力や太陽光発電などの出力変動を有する多様な電力を両国間で柔軟に融通することが可能となり、さらなる再生可能エネルギーの普及促進につながります。また、同時に、緊急時の電力融通に資することから、両国におけるエネルギーセキュリティの確保やレジリエンス強化にも寄与します。

 当社は、英国トライトンノール洋上風力発電所における送電線の保守・運用事業に加え、英独連系線ノイコネクトへの参画によって、当社の成長戦略の大きな柱の一つである海外事業の拡大を加速させてまいります。さらに、海外設備に関する技術的な知見を国内に還元することによって、電力系統のレジリエンス強化・カーボンニュートラルの実現・コスト削減に努めてまいります。

以 上

<別紙>

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