産業用空調
空調システム概要
産業用空調には、工場の規模に適した空調や、製品の品質を保つための空調など、多様な空調システムが存在します。
当社では、工場内の最適な空調設備として、以下のような空調システムをご推奨いたしております。
①工場空調
広い工場内で作業する人に対し、効率的に快適な空調をお届けします。
置換換気空調システム
作業者または狭い作業空間を対象として局所的に冷温風を送り、作業環境を改善する空調方式です。これにより、省エネルギー性の高い空調を可能にします。
置換換気空調システムの導入による、効率的な大規模空調の実現
赤外線ヒーター
蒸気等で作り出した温風を利用する暖房方式では、空間全体に温風を行き渡らせることにより部屋および人を暖めることが可能ですが、工場等の大空間においては、暖められた熱が拡散してしまい、エネルギーのロスを招いてしまいます。
赤外線ヒーター暖房は、暖房が必要なゾーンのみへ赤外線を限定照射することができ、省エネルギーが期待できます。さらに、人がいないときは、人感センサーで自動的に電源がOFFになる等、エネルギーの効率的な利用を可能にします。
※人感センサー取付品のみ
赤外線ヒーター中央部断面での温度分布を示しています。
《放射温度分布》
対象機器:EHS-1.8C3-64
3φ200V5.4kW(1.8kW×3本)
環境条件:雰囲気温度0℃、無風状態
従来の空気を暖める対流暖房とは異なり、照射される赤外線で人体や床面などを直接暖めます。赤外線照射域が限定的なため、暖房を必要とする空間だけを少ないエネルギーで暖めることができます。
②産業プロセス空調
製品の品質を守るために、高精度の温度管理でクリーンな空調を実現いたします。
省エネ気化式空調システム
「省エネ気化式空調システム」は、加熱・加湿に蒸気を用いず、気化式加湿器と高効率ヒートポンプまたは温排熱を組み合わせた省エネルギー性の高い空調システムです。加湿器入口空気温度の比例制御により高精度の露点温度コントロールが可能となり、半導体工場のクリーンルームや塗装ブースなどへの採用が始まっています。
滴下浸透気化式加湿器
滴下浸透気化式加湿器の原理
本体内の加湿エレメント(加湿材)に給水ヘッダより適量の給水が行われ、水分を一様に浸透させます。この加湿エレメントに空気を通過させると、加湿材表面において空気の持つ顕熱と水の潜熱との熱交換が行われ、水分のみが気化蒸発して加湿されます。
省エネ気化式空調システムの導入事例として、クリーンルームへの利用等がございます。
クリーンルーム
精密機械の製造現場や衛生面の高い現場で用いられるクリーンルームでは、わずかな微粒子も混入させないよう、クリーンルームの設計段階で微粒子・細菌を外部から入れない、中で発生させないために様々な工夫が必要です。
[ご採用業種]
- 工業用クリーンルーム
半導体、FPD、基盤、半導体製造装置、印刷・精版等 - バイオクリーンルーム
医薬品、食品、病院等