福島第一原子力発電所では、高線量な環境下での作業など、多くの困難や複雑な作業を伴うため、遠隔技術(ロボット)等を活用しながら廃炉作業に取り組んでいます。国内外の各種研究機関や企業などの叡智を結集して、研究開発を進めています。また、オープンイノベーションプラットフォームで福島第一原子力発電所における現場ニーズを公開して、適用可能な知見や技術を広く募集する取り組みを行っています。得られた知見や技術は、福島第一原子力発電所の廃炉作業への活用はもとより、世界のあらゆる場面で活かせるように取り組みます。

ロボット技術の活用

福島第一原子力発電所では、事故の安定化および廃炉の推進のために、遠隔技術(ロボット)を活用しています。人に代わってロボットが原子炉建屋内の調査などを実施し、その後の作業計画に反映することで、被ばくなどの作業リスクの低減に寄与しています。今後、建屋内高線量エリアでの除染作業や、原子炉格納容器/圧力容器内などの燃料デブリ取り出しに向けた各作業において、遠隔技術の更なる活用を想定しています。ロボットとそれに関連する技術については、国内外の各企業および機関からご支援・ご協力をいただいており、当社は、事故直後からこれまでにご協力いただいている多くの関係者の方々に改めて感謝するとともに、今後も皆さまのご理解とご協力のもと、長期に渡る廃炉作業を着実に推進してまいります。

格納容器内部調査で使用したロボットの例

提供:国際廃炉研究開発機構(IRID)