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プレスリリース 2015年

柏崎刈羽原子力発電所における不適切なケーブルの敷設に係る対応(中間報告)について

2015年11月11日
東京電力株式会社

 当社は、2015年9月18日に、定期検査中の柏崎刈羽原子力発電所6号機中央制御室床下において、電気的分離および火災防護のために安全区分*1に応じてケーブルを分離敷設する耐火性の分離板が倒れ、一部の安全系ケーブル*2が一般ケーブル*3と混在敷設していることを確認しました。(7号機についても一部同様の箇所を確認しました。)
 その後、6、7号機の中央制御室床下のケーブルと分離板の状況を詳細に確認し、適切に設置されていない状況に至った原因調査を行うとともにケーブルを適正なルートに張り替える等の是正処置を進めることといたしました。また、処置が完了するまでの間は、万が一の火災発生に備え中央制御室における監視強化を実施していくこととしました。

2015年10月22日までにお知らせ済み

 本件について、11月4日に原子力規制委員会より6号機における不適切なケーブルの敷設に関して、原因調査並びに再発防止対策の報告、および速やかな是正措置等を求める指示文書を受領しました。

2015年11月4日お知らせ済み

 当社は、本日、指示文書に基づき6号機中央制御室床下のケーブル敷設状況およびこれまでの調査を踏まえた原因と再発防止対策、今後の調査方針と具体的な調査計画を策定し原子力規制委員会へご報告しましたのでお知らせいたします。
 なお、7号機中央制御室床下のケーブル敷設状況についても併せてご報告しております。

<調査結果>
 調査の結果、6号機並びに7号機の中央制御室の床下において適切に設置されていなかったケーブル、分離板は以下の通りです。また、7号機の中央制御室の床下については、分離板ではなく、分離バリア(耐火壁)*4にて区画されており、分離バリアへの貫通施工に不適切な箇所があったため、その数を記載しております。
 6号機:ケーブル(175/約6,000本) 分離板(190/1,556枚)
 7号機:ケーブル(121/約6,000本) 分離バリア(24箇所)
 これらの是正状況については、11月6日時点で、6号機においてケーブルの区分跨ぎは再敷設や引き抜き等により全て解消し、分離板は適切な状態に復旧しており、7号機についても鋭意、是正作業を進めております。

 今回の事案について、現時点における設計・調達・施工に係る業務プロセスの問題点を抽出した結果、以下の問題点を確認しました。
<問題点>
(1) 当社側から技術基準に適合させるように工事共通仕様書にて要求を行っていたが、中央制御室床下へのケーブル敷設に関する区分分離について、具体的な要求をしていなかった。そのため、施工企業は施行要領書に区分分離に関する仕様を盛り込んでいなかったこと。
(2) 施工企業から提出された施行要領書には区分分離に関する仕様、現場のケーブルルートが盛り込まれていなかったが、当社は当該の要領書を確認後、施工企業へ返却していたこと
(3) 中央制御室床下の安全系と一般系の区分分離表示がなされているものの不十分であり、分離板の表示もなかったこと
(4) 当社は区分分離通りのケーブル敷設について当社による立ち会い項目として設定しておらず、施工状態の妥当性を確認していなかったこと

<背景要因>
 その後、上記問題点について、要因分析を行った結果、以下の背景要因を抽出しました。
(1) 中央制御室床下の区分分離に関する正式な設備図書*5がなかったため、当社および施工企業の双方において、中央制御室床下の構造や区分分離に関して教育が不足していたこと
(2) 当社および施工企業は、中央制御室床下の構造や区分分離に関する知識が不足していたことに加え、計画段階において、これで問題ないかというチェックが欠けていたこと

<再発防止対策>
 現時点における主な今後の再発防止対策として、以下を実施していくこととしました。

●中央制御室床下の区分分離に関する設備図書を整備し、関係者に周知するとともに、当社および施工企業は、中央制御室床下の構造およびケーブル敷設の区分分離等のケーブル敷設の機能維持に関する教育を行うこととしました。また、要求事項が明確になるよう専門的知識を有する社員によるチェックを実施することとしました。(背景要因(1)(2)に対応)
●ケーブルを敷設する際は仕様書等で調達要求事項を明確にし、要求事項を満足するようなケーブルルートとなっていることを工事施行要領書にて確認することとしました。(問題点(1)(2)に対応)
●中央制御室床下のケーブル敷設スペースおよび分離板について、安全系と一般系の識別が明確になるように表示を改善することとしました。(問題点(3)に対応)
●当社は立ち会い項目を設定し、計画通りに中央制御室床下のケーブル敷設が実施されたことを立ち会い確認することとしました。(問題点(4)に対応)

 なお、本件については、ケーブルの敷設ルートが適切ではなかったものであり、ケーブル自体の接続に問題は確認されておりません。また、安全上の影響を評価した結果、ケーブルおよび分離板が適切に設置されていない状況においては、万が一火災が発生した場合の延焼の可能性がありますが、以下のような「火災の発生防止」「火災の検知・消火」に関する対策により、火災による影響を抑えることとしております。このことから火災による安全機能喪失のリスクは十分に低いものと考えております。

・安全系ケーブルに難燃性材料を使用
・ケーブルが接続する装置にはヒューズ等の電気的な保護回路を設置されていることを確認
・火災報知器、常駐する運転員による火災の早期発見
・万一火災が発生しても、常駐する運転員が速やかな消火活動を実施

 当社は、引き続きこの度策定しました調査方針に基づき、1~5号機中央制御室床下および1~7号機中央制御室床下以外の現場のケーブル敷設状況を確認していくとともに、その後の調査結果ならびに設計管理の不備の件との関係を含めた原因究明を進め、改めて再発防止対策を策定した上で、その結果を11月30日までに取り纏め原子力規制委員会へ報告してまいります。

以 上

添付資料
(1) 6号機 中央制御室床下の構造およびケーブル跨ぎのイメージ図(PDF 51.7KB)PDF
(2) 6号機 分離板・ケーブルの現場写真(PDF 177KB)PDF
(3) 7号機 分離バリア・ケーブルの現場写真(PDF 160KB)PDF
(4) 柏崎刈羽原子力発電所における不適切なケーブルの敷設に係る対応について(中間報告)(PDF 7.69MB)PDF

*1 安全区分
 安全機能を有する系統・機器を多重化している区分

*2 安全系ケーブル
 原子炉緊急停止系や非常用炉心冷却系の制御を行うケーブル等

*3 一般ケーブル
 水密扉のブザー用ケーブルや津波監視カメラの伝送ケーブル等

*4 分離バリア(耐火壁)
 中央制御室床下エリアを各安全系区分や一般区分のエリアに分割しており、その区分境界を耐火性の壁で区画したもの

*5 設備図書
 設備概要や仕様等が記載された書類、主に設備改造、工事等を行う際に使用

※ 指示文書

東京電力株式会社柏崎刈羽原子力発電所第6号機における不適切なケーブルの敷設に係る対応について(指示)

 原子力規制委員会(以下「当委員会」という。)は、平成27年9月28日、貴社から柏崎刈羽原子力発電所第6号機中央制御室において不適切なケーブルの敷設が行われている事案(以下「本事案」という。)が判明した旨の、連絡を受けたところです。また、平成27年度第2回保安検査において、設計の検証及び妥当性確認が適切に実施されていない事案が判明しています。
 本事案は、実用発電用原子炉及びその附属施設の技術基準に関する規則(平成25年6月28日原子力規制委員会規則第6号)に定める基準に適合しない状態にあり、また、平成27年度第2回保安検査で判明した事案と同様に、設計管理等に不備がある可能性が考えられることから、貴社に対し、下記のとおり対応するよう求めます。

1.同発電所第6号機中央制御室におけるケーブル敷設の状況(安全上の問題点を含む。)を調査し、その結果を平成27年11月13日までに当委員会に報告すること。
2.同発電所(第6号機中央制御室を除く。)におけるケーブル敷設の状況(安全上の問題点を含む。)及び同発電所において不適切にケーブルが敷設された原因について、調査の方針及び具体的な計画を策定し、平成27年11月13日までに当委員会に報告すること。
3.2.で策定した計画に基づき、調査を実施し、平成27年度第2回保安検査において判明した事案との関係を含め原因究明を行った上で、再発防止対策を策定し、その結果を平成27年11月30日までに当委員会に報告すること。
4.不適切なケーブルの敷設に対し、速やかに適切な是正処置を実施するとともに、その是正処置の結果を遅滞なく当委員会に報告すること。

以 上

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