目的

再生可能エネルギーの主電源化を達成するにあたり、洋上風力発電はそのポテンシャルから、大きな導入量が見込まれます。中でも、日本を取り巻く環境条件から、浮体式洋上風力への期待が大きい状況です。
浮体式洋上風力の導入を進めるためには、他の電源に対して価格優位性を保つ必要があります。また、電気料金の海外との価格差をなくし産業競争力を高めるためにも、コスト低減が求められています。

概要と成果

  • 洋上風力発電は図1に示すように、風車、基礎(浮体)、海底ケーブル、洋上変電所により構成されており、全体システムの最適化が必要となります。
  • それぞれの構成要素についても、洋上という場所や、当該地点の風況や周辺環境を考えた仕様の検討を行っています。
    • 風車:風車のサイズや風車の形式、形状
    • 浮体:形式の選定の他、係留索やアンカーも含めた合理的な構造や製造方法
    • 電気設備:海底ケーブルを含めた合理化検討
  • 他にも設置やO&M(運用・維持管理)の合理化に向けた検討を行っています。

図1 洋上風力発電の主要構成要素の例示

図2 洋上風車の大型化の推移

図3 代表的な浮体の形式

成果の適用先・事例

  • 今後拡大が想定される国内のウインドファーム
  • 海外のウインドファーム

担当部署

経営技術戦略研究所 技術開発部 環境・エネルギーエリア