2024年2月8日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
・2月7日午前8時53分頃、協力企業作業員が高温高圧焼却炉建屋東側壁面の配管から水が漏えいしていることを確認。
 状況は以下のとおり。
  ・発生場所     :高温高圧焼却炉建屋東側
  ・漏えい箇所    :高温高圧焼却炉建屋東側壁面に設置されている第二セシウム吸着装置のベント口
  ・漏えい範囲    :漏えい箇所下部敷き鉄板上約4m×4m×深さ1㎜
             漏えい箇所下部敷き鉄板の隙間から土壌へ漏えい水がしみ込んだ可能性あり
  ・拡大防止処置   :漏えい箇所を区画
  ・漏えい継続の有無 :なし
  ・汚染の有無    :あり スミヤ測定結果:72,000cpm(バックグラウンド:300cpm)
             測定結果より第二セシウム吸着装置の系統水と判断
  ・外部への影響   :モニタリングポスト・敷地境界連続ダストモニタの指示値に有意な変動がないことを確認
             漏えい箇所からの距離が最も近いK排水路モニタの指示値に有意な変動がないことを確認
             漏えい箇所近傍に堰・側溝がないことを確認
             漏えい箇所下部敷き鉄板の隙間から土壌へ漏えい水が染み込んだ可能性があるため、今後、土壌の回収を行う

 漏えい量の概略評価を行ったところ、2月7日午後3時30分、法令に定める「発電用原子炉施設の故障その他の不測の事態が生じたことにより、核燃料物資等(気体状のものを除く)が管理区域内で漏えいしたとき」に該当すると判断した。
 なお、近傍の構内連続ダストモニタの指示値が通常の変動範囲内で一時的にごくわずかに上昇したが、現在は、元の値に戻っている。
 また、モニタリングポスト・敷地境界連続ダストモニタ・漏えい箇所からの距離が最も近いK排水路モニタの指示値に有意な変動はない。
  ※「東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物資の防護に関する規則第18条第11号」

・12月11日午後2時42分頃、2号機原子炉建屋西側構台前室で除染作業を実施していた協力企業作業員1名の鼻腔スミアで汚染が確認され、内部取り込みの可能性があることを確認。
  汚染状況:鼻腔内の汚染検査で汚染検出(バックグラウンド約60cpm)
       約1,000cpm(ベータ線)
  汚染箇所:顔面
 午後4時28分、顔面を除染したことにより退域基準(4Bq/cm2)未満を満足したため、管理対象区域を退域している。また、入退域管理棟救急医療室の医師による問診により異常なしと診断され、午後4時36分に入退域管理棟救急医療室を退室した。
 当該協力企業作業員について、ホールボディカウンタによる測定およびバイオアッセイ※1により得られた分析結果をもとに預託実効線量※2を評価した結果、記録レベル※3(2mSv)未満であることを確認。
 なお、当該協力企業作業員に体調の異常は確認されていない。
  ※1 バイオアッセイ:被検者から採取された生体試料(主に排泄物)中に含まれる放射性核種を定量する方法
  ※2 預託実効線量 :摂取した放射性物質の量から、50年間にわたって受ける実効線量の総量
  ※3 記録レベル  :原子力安全技術センター発行の「被ばく線量の測定・評価マニュアル」に基づき、当社が「有意な摂取量なし」と判断するレベル

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【構内および海域モニタリング結果の状況】
・地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路、海水(港湾内、港湾外、1~4号機取水口内)、魚介類、海藻類等の分析結果は、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
・なお、トリチウムを中心とした拡散状況や海洋生物の状況を今後継続して確認するため、2022年4月から海水(港湾外)、魚類、海藻類のモニタリングを強化している(2022年4月20日から試料採取を開始)。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(3,4号機は燃料取り出し済み)。

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2023年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2022年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2021年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2020年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。