2023年11月20日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
・1号機原子炉格納容器閉じ込め機能強化に向けて、今後の原子炉格納容器の運用管理や放射性ダスト放出抑制を検討するためのデータ採取を目的とした試験を、3つの期間(ステップ1~3)に分けて実施する。(ステップ1は実施済み)
 ステップ2の試験に伴い、1号機の窒素封入量を以下のとおり変更する。

<1号機窒素封入量/排気量の変更実績>
 (11月13日午前10時21分)窒素封入量:32Nm/h→22Nm/h
                排気量:18Nm/h 変更なし

 窒素封入量変更に伴い、原子炉格納容器内の温度上昇が想定されるため、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子炉施設の保安」(以下、「実施計画」という。)第1編第18条で定めている運転上の制限「格納容器内温度が全体的に著しい温度上昇傾向がないこと」が満足出来ない状態となる可能性があることから、実施計画第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用し、計画的に運転上の制限外に移行し、試験を実施する。
 試験期間中においては、仮設ダストモニタによる放射性ダスト濃度監視を1時間に1回行う安全措置を定めたうえで試験を実施する。
 ステップ3については今後お知らせする。

 11月13日午後6時1分、1号機原子炉格納容器閉じ込め機能強化に向けた試験(ステップ2)において試験状態の維持を目的とした原子炉格納容器圧力調整のため、1号機窒素封入量を以下のとおり変更した。

<1号機窒素封入量/排気量の変更実績>
 (11月13日午後6時1分) 窒素封入量:22Nm/h→24Nm/h
                排気量:18Nm/h 変更なし

 11月13日より、1号機原子炉格納容器閉じ込め機能強化に向けた試験(ステップ2)を実施していたが、一部の原子炉格納容器内温度について、試験手順に定める判断基準の90℃に近づいていることおよび必要なデータが採取できたことから、11月17日午前11時39分、試験手順に則り1号機窒素封入量を以下のとおり変更した。

<1号機窒素封入量/排気量の変更実績>
 (11月17日午前11時39分)窒素封入量:24Nm/h→32Nm/h
                排気量:18Nm/h 変更なし

 当該温度は11月17日午後2時現在、86.5℃で上昇傾向が収まりつつあり、その他の関連パラメータについては、異常のないことを確認している。
 引き続き、慎重に監視する。
 なお、今回必要なプラントデータが確認できたことから、当初予定していた11月20日および11月22日の窒素封入量の変更は実施せず、試験(ステップ2)については終了する。

 ステップ2の試験が早期に終了にしたこと、および終了後の関連パラメータに異常がないことから、11月20日午前9時21分に実施計画第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項の適用を解除した。
 ステップ3以降については今後お知らせする。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【地下水バイパスの状況】
地下水バイパスの状況

【ALPS処理水測定・確認用タンクの状況】
ALPS処理水測定・確認用タンクの状況
※ALPS処理水測定確認用タンクA群の放出実績は以下の通りです。
 放出実績:11月19日午前0時~11月19日午前10時18分 約195m3
      11月20日午前10時18分~11月20日午後0時1分 約25m3

【構内および海域モニタリング結果の状況】
・地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路、海水(港湾内、港湾外、1~4号機取水口内)、魚介類、海藻類等の分析結果は、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
・なお、トリチウムを中心とした拡散状況や海洋生物の状況を今後継続して確認するため、2022年4月から海水(港湾外)、魚類、海藻類のモニタリングを強化している(2022年4月20日から試料採取を開始)。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(3,4号機は燃料取り出し済み)。

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2022年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2021年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2020年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。