2022年2月21日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
・2月15日午前10時40分頃、ブライン配管電動弁追設工事のため陸側遮水壁設備を停止したところブラインタンクの水位が低下していることを当社社員が発見。
 状況は以下のとおり。
  ・発生場所   陸側遮水壁ブラインタンク
  ・設備名称   陸側遮水壁設備
  ・設備の状況  陸側遮水壁ブラインタンクの水位が低下
  ・応急処置   午前11時頃、ブラインタンクからブラインを陸側遮水壁へ送り出す弁を閉操作したところ水位低下は停止した。
  ・外部への影響 なし
 プラントパラメータ、モニタリングポストの指示に異常なし。
 2月15日予定していたブライン配管電動弁追設工事の電動弁動作試験を中止。
 また、2系統に分かれている陸側遮水壁設備のうち、ブラインタンクの水位低下が確認されていない系統については、準備が整い次第、起動操作を行う。
 設備が停止しても陸側遮水壁が溶け始めるまでには数ヶ月程度の期間があることから直ちに陸側遮水壁に影響が出るものではないと評価している。
 現場調査の結果、2・3号間山側道路の横断部の下部において、陸側遮水壁設備の配管よりブラインが漏えいしていることを午後4時に確認した。漏えいは継続しており、今後止水方法を検討する。
 なお、ブラインは汚染しておらず、環境影響も確認されていない。
 また、ブラインタンクの水位低下が確認されていない系統について午後4時8分に運転を再開した。
 これまで、陸側遮水壁設備の温度に有意な変動は確認されていない。
 2月16日、陸側遮水壁設備の配管からブラインが漏えいしている箇所について、保温材を取り外して確認した結果、配管接合部からの漏えいであることを確認。今後、系統内の残液の回収を実施のうえ、当該箇所の復旧を行う。
 2月17日、系統内の残液の回収を完了し、当該箇所の復旧に向けた作業を実施中。
 陸側遮水壁の機能維持のため、2月18日午前11時15分、ブライン漏えい箇所復旧までの暫定措置として、運転中のプラント1系から連絡弁を介して、停止中のプラント2系の一部へのブライン供給を開始した。
 2月18日午前11時42分に運転後の設備に異常がないことを確認しており、引き続き温度等のパラメータ監視を継続する。

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(3,4号機は燃料取り出し済み)。

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2021年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2020年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。