2021年8月5日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
・8月4日午前8時30分頃、2号機原子炉建屋西側にあるサブドレンピットNo.18、19のサンプリングを実施した際、採取器に油らしき物を確認したことから、当該サブドレンピットの油分分析を行ったところ、微量の油分が検出された。
 また、当該ピットから汲み上げた水を集水しているNo.3中継タンク内を確認したところ油らしき物と、においを確認。
 これらを踏まえ、当該サブドレンピット周辺土壌に油が存在し地下水に混入した可能性が否定できないことから、油が地下に浸透した場合に該当すると午後3時30分に判断。
 なお、No.3中継タンクの下流側にあるサブドレンサンプルタンクにおいては、排水前に分析を行い異常がないことを確認した上で排水を行っており、直近の排水時における油分分析結果は検出限界値未満(検出限界値0.1mg/L)であることを確認している。
 サブドレンピットNo.18、19からの水の汲み上げを午前8時32分に停止させるとともに、No.3中継タンクから集水タンクへの水の移送を午前8時54分に停止。
 当該ピットから汲み上げた水を集水しているNo.3中継タンク内の油分分析をした結果、検出限界値未満(検出限界値0.3mg/L)であることを確認。
 また、No.18、19以外のNo.3中継タンクに接続している他7箇所のサブドレンピットについても停止し、油分分析をした結果、検出限界値未満(検出限界値0.3mg/L)であることを確認。
 準備ができ次第、他7箇所のサブドレンピットおよびNo.3中継タンクについて復旧する。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【地下水バイパスの状況】
地下水バイパスの状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
・2号機の原子炉注水設備において、地下水流入量の抑制による建屋滞留水発生量の減少に伴い、淡水生成可能量も減少していくことから、両系による原子炉注水量3.0m/hから片系による原子炉注水量2.5m/hへの注水量低減操作を以下のとおり行う。
 [原子炉注水量変更実績]
 (7月14日午後3時4分)
 炉心スプレイ系原子炉注水量 :1.5 m/h → 2.5 m/h
 給水系原子炉注水量     :1.5 m/h →   0 m/h
 [原子炉注水量変更予定]
 (8月12日)
 炉心スプレイ系原子炉注水量 :2.5 m/h →   0 m/h
 給水系原子炉注水量     :  0 m/h → 2.5 m/h
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(3,4号機は燃料取り出し済み)。

【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2020年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。