2017年3月1日
東京電力ホールディングス株式会社

 当社は、2017年1月18日に、原子力規制委員会より、中国電力株式会社島根原子力発電所2号機におけるダクト腐食事象を受けた中央制御室換気空調系*1ダクトの点検調査に関する指示を受け、中央制御室非常用循環系*2ダクト及びこれらの系統に接続されているダクトについて、今月より、点検を実施します。

<点検期間>
・柏崎刈羽原子力発電所:2017年3月~
・福島第二原子力発電所:2017年6月~
・福島第一原子力発電所:2017年10月~

 結果につきましては、点検中に補修できたダクトも含めて、各原子力発電所の点検調査終了後にまとめてお知らせいたします。
 なお、原子炉等規制法に基づく国への報告が必要な状態と判断した場合には、その時点ですみやかにお知らせいたします。

以 上

*1 中央制御室換気空調系
 中央制御室の換気空調を行うための送風機、ダクト等から構成される系統。通常時は外気を取り入れ及び排気することで、室内の換気を行うが、非常時は外気を遮断し、室内だけで空気を再循環させる運転モードに切り換えることができる。

*2 中央制御室非常用循環系
 中央制御室換気空調系のうち、非常時の再循環運転で使用する範囲を指す。

添付資料

(原子力規制委員会からの指示内容)
1.中央制御室非常用循環系ダクト及びこれらの系統に接続されている系統のダクトについて、原子炉施設保安規定(福島第一原子力発電所については実施計画)に定める運転上の制限として、同系統が動作可能であることが要求されている原子炉の状態または原子炉建屋内で照射された燃料に係る作業に至る前までに点検調査すること。
2.点検調査完了後、速やかに点検調査結果及び点検調査を行った施設に係る付帯情報(当該施設の系統図、過去の点検内容と点検実績、現行の保全計画)を原子力規制庁に報告すること。

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