不適合管理委員会報告情報（平成20年6月6日分）｜原子力

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平成２０年度不適合管理委員会報告情報（平成２０年６月６日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成20年6月6日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　９　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	復水脱塩装置出口水質分析業務時、試料採取系試料採取点（ＳＰ12：復水脱塩装置出口）の積算流量計に動作不良（積算しない）が認められたため、当該積算流量計を点検。	D
2	1号機	設備監視時、復水脱塩装置出口流量記録計に指示値不良（流量が一時的にステップ状に変動）が認められたため、当該流量記録計を点検。	D
3	1号機	高圧炉心スプレイ系補機冷却海水ポンプ停止後、同系補機冷却海水熱交換器の安全弁の吹き出し先ファンネルに海水のにじみが認められたため、当該安全弁を点検。	D
4	3号機	取水設備点検用門型クレーンのケーブルリール用電動機点検において、回転子軸の負荷側軸受嵌め合い部外径寸法、カップリング側及びファン側軸端部外径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。	D
5	3号機	循環水ポンプ点検用門型クレーンの補巻上用電動機点検において、コレクターリング用ブラシ（６本中３本）の摺動面に線状痕が認められたため、当該ブラシを交換。	D
6	3号機	活性炭ホールドアップ建屋換気空調系継電器点検において、限時継電器４台（故障表示回路用）に動作不良が認められたため、当該限時継電器を交換。	D
7	4号機	炉心性能計算機操作時、同操作端末機の表示画面がフリーズしたため、調査後、対応検討。なお、炉心性能計算機能には影響なし。	D
8	4号機	海水熱交換器建屋換気空調系に「給排気ファン軸受け温度高」表示が発生した。確認した結果、機器には問題がないことから、給気排気ファン軸受け温度スイッチの動作不良と考えられるため、当該温度スイッチを点検。	D
9	1.2号廃棄物処理設備	設備パトロールにおいて、液体廃棄物処理設備の計装品３台の弁に正規状態と異なる開閉状態が確認されたため、弁状態を正規の開閉状態に復旧。対応を検討。	C

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な　事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・以下のうち、法律に基づく報告事象に該当しない軽度な場合　　・安全上重要な機器等の機能に支障を及ぼすおそれのある故障　　・管理区域内の放射性物質の漏えいが継続している場合　　　など　・原子炉への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を　確保する観点から速やかに詳細を　公表する事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・原子力発電設備に係わる機器に影響を及ぼす水の漏えい　・圧力抑制室等への異物の混入　・原子力発電設備に係る業務における人の障害　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３