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福島第一原子力発電所の状況について(日報)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)
【午後3時現在】

平成25年12月19日
東京電力株式会社


 平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う当社福島第一原子力発電所の事故により、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに、大変なご心配とご迷惑をおかけしていることにつきまして、心より深くお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、平成23年4月17日、「東京電力福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」をとりまとめ、同年7月19日に、「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を目標とするステップ1を達成しました。その後、同年12月16日に、「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」を目標とするステップ2の達成を確認し、同年12月21日には、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップをとりまとめました。
 平成25年11月18日、4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し作業を開始しました。これに伴い、中長期ロードマップの第1期(ステップ2完了から2年以内に使用済燃料プールからの燃料取り出し開始)を前倒しして達成し、中長期ロードマップの第2期へ移行しました。
 引き続き、プラントの安定状態の確実な維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰還の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項


12月18日午後10時20分頃、協力企業作業員がFエリアタンク(5,6号機北側)のパトロールを実施していたところ、C5タンクとC6タンク連絡管(C5タンク側)のフランジ部(継手部)より水が約1分に1滴ほど滴下していることを発見。滴下を発見した際、パトロール員が確認した滴下の範囲は約30cm×約5cm×約1mm(厚さ)で、堰内に止まっており海への流出はなく、当該継手部はビニールでの養生を実施。
12月19日午前0時48分に当該継手部の増し締めを実施したが、滴下量に変化なし。今後、当該タンクの水の移送、当該継手部の点検等を実施予定。
当該系統内(C5タンクおよびC6タンクには、5,6号機タービン建屋地下滞留水を貯水)の水の分析結果は以下の通り。

 ・セシウム134:22 Bq/L
 ・セシウム137:97 Bq/L
 ・コバルト60 :18 Bq/L

12月19日午後2時10分頃、海側遮水壁設置工事に使用している重機(ホイールローダー)が南側防波堤付近で横転したとの連絡あり。その後、同日午後2時20分頃、軽油が約1リットル漏れていることを協力企業作業員より連絡があったため、午後2時28分、双葉消防本部へ連絡。なお、本件においてけが人は発生しておらず、重機の横転に伴う設備への影響はない。現場の状況等について、調査中。

※12月18日午前11時頃、福島第一原子力発電所2号機タービン建屋1階大物搬入口付近(建屋内)の床面(コンクリート)に水溜まりがあることを、当社社員が発見。水溜まり範囲は、約4m×約1.5m、深さが約1mm程度。発見した水溜まり付近に、1,2号機間ウェルポイントから2号機タービン建屋への移送ラインが通っていることから、念のため、同日午前11時40分に当該の移送を停止するとともに、1,2号機間ウェルポイントからの地下水汲み上げについても、同日午前11時50分に停止。
その後、水溜まり付近にある当該移送ラインの保温材を外して漏えいの有無を確認したが、漏えい跡は見つからなかった。また、同日午後0時51分に1,2号機間ウェルポイントから2号機タービン建屋への移送を再開し、当該移送ラインの漏えい確認を実施し、異常は見られなかった。このことから、同日午後1時15分に1,2号機間ウェルポイントからの地下水の汲み上げを再開。なお、大物搬入口には土のうを設置しているが、水溜まりは土のうまで達しておらず、建屋外への流出はない。また、水溜まり範囲は約4m×約1.5m程度で、拡大は確認されていない。
その後、溜まり水の線量当量率を測定した結果は以下のとおり。
表面線量率 0.30 mSv/h(γ線:1cm線量当量率)(10cm距離)
      0.05 mSv/h(β線:70μm線量当量率)(10cm距離)
雰囲気線量率 0.08 mSv/h(γ線:1cm線量当量率)(100cm距離)
      0.00 mSv/h(β線:70μm線量当量率)(100cm距離)
溜まり水の線量当量率が床面等と比較して同程度であること、および床面のスミア結果と溜まり水のスミア核種分析結果の核種組成比が近似していることから、床面の汚染の影響を受けたものと推測される。また、移送配管等に漏えいが確認出来なかったことから、保温材等の復旧、水の拭き取りを実施する。なお、現在使用していない耐圧ホースが現場に残っていることから、今後撤去、残水処理を実施していく。
その後の現場状況確認において、大物搬入口付近(建屋内)の天井部より水が滴下していることを確認。当該天井部はタービン建屋の屋根部であることから、雨水であると推定。

《1号機(平成24年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

《2号機(平成24年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・2号機タービン建屋→3号機タービン建屋へ高濃度滞留水を移送中

《3号機(平成24年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・3号機タービン建屋→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中。

12月19日午前7時46分頃、3号機原子炉建屋5階中央部近傍より、湯気が発生していることをカメラにて確認。同日午前7時55分時点のプラント状況、モニタリングポストの指示値等に異常は確認されていない(午前7時40分時点の気象データは、気温5.6℃、湿度93.7%)。

《4号機(平成24年4月19日廃止)》
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

《5号機(地震発生前より定期検査中)》 ※平成25年12月18日に廃止を届出
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《6号機(地震発生前より定期検査中)》 ※平成25年12月18日に廃止を届出
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《共用プール》
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《水処理設備および貯蔵設備の状況》
セシウム吸着装置停止中(*)
第二セシウム吸着装置(サリー)運転中(*)
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

12月19日午前11時45分、腐食対策有効性確認のため11月29日から停止していた多核種除去設備(ALPS)A系について、腐食の発生および進展が大きく抑制されており腐食対策が有効であることが確認されたことから、運転(ホット試験)を再開。なお、再開後の運転状態については異常なし。

(*)セシウム吸着装置および第二セシウム吸着装置(サリー)の運転状況に関する記載に誤りがありましたので、訂正しております。(平成25年12月19日訂正)

《H4エリアタンクおよび周辺排水路の状況》
※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
12月18日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されていない。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。さらに、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

《1~4号機タービン建屋東側の状況》
※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1,2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。
11月27日に採取した2,3号機取水口間ウェルポイント北側における分析結果で全ベータが高い値で検出されたことから、計画的に2,3号機東側に設置したウェルポイントから地下水のくみ上げを実施。

<最新の地下水移送実績>
9月7日から1,2号機東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。
1,2号機間護岸エリア地下水観測孔No.1-16の放射能濃度が上昇傾向にあることから、12月10日より当該観測孔からの地下水の汲み上げを試験的に実施中。
1,2号機間護岸エリア地下水観測孔No.0-3-2でトリチウムが検出されていることから、12月11日より当該観測孔からの地下水の汲み上げを試験的に実施中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

《地下貯水槽の状況》
※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

以 上


添付資料

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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