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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年10月22日
東京電力株式会社


 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】 
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

※10月20日、東北地方における大雨により、福島第一原子力発電所の汚染水貯留タンクの堰内に雨水が溜まったため、以下のタンクエリアの堰から雨水が溢水していたことを確認。

<溢水を確認したタンクエリア>
  ・H2南タンクエリア(10月20日午後4時20分確認)
  ・H2北タンクエリア(10月20日午後4時20分確認)
  ・G3東タンクエリア(10月20日午後4時30分確認)
  ・G6南タンクエリア(10月20日午後4時35分確認)
  ・G6北タンクエリア(10月20日午後4時35分確認)
  ・H4タンクエリア (10月20日午後5時32分確認)
  ・H4東タンクエリア(10月20日午後5時38分確認)
  ・Eタンクエリア  (10月20日午後7時45分確認)
  ・H8北タンクエリア(10月20日午後8時5分確認)
  ・H8南タンクエリア(10月20日午後8時5分確認)
  ・H3タンクエリア (10月20日午後8時45分確認)

また、緊急時の措置として、以下のタンクエリアにおいて、堰内の四隅の水を採取して分析した結果が排出基準を満たしていることを確認した後、ドレン弁を開操作し、堰内の水を堰外へ排水。また、C東タンクエリアについては排水ポンプを使用し、堰内の水を堰外へ排水。

<G3北タンクエリア(10月20日午後7時5分ドレン弁開、10月21日午前10時33分閉)>
  セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:9[Bq/L])
  セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
  ストロンチウム90 :4.1[Bq/L]

 <G3東タンクエリア(10月20日午後7時23分ドレン弁開、10月21日午前10時43分閉)>
  セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
  セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
  ストロンチウム90 :4.2[Bq/L]

 <G6北タンクエリア(10月20日午後7時55分ドレン弁開、10月21日午前0時45分閉)>
  セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:13[Bq/L])
  セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
  ストロンチウム90 :7.2[Bq/L]

 <H8北タンクエリア(10月20日午後8時50分ドレン弁開、10月21日午前10時26分閉)>
  セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
  セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
  ストロンチウム90 :0.35[Bq/L]

 <H8南タンクエリア(10月20日午後8時58分ドレン弁開、10月21日午前10時26分閉)>
  セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8[Bq/L])
  セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
  ストロンチウム90 :2.3[Bq/L]

 <Eタンクエリア(10月20日午後9時14分ドレン弁開、10月21日午前10時46分閉)>
  セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8[Bq/L])
  セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
  ストロンチウム90 :2.7[Bq/L]

 <C東タンクエリア(10月21日午前0時25分排水ポンプ起動、10月21日午前10時43分停止)>
  セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8[Bq/L])
  セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
  ストロンチウム90 :3.0[Bq/L]

 <C西タンクエリア(10月21日午前0時10分ドレン弁開、10月21日午前10時43分閉)>
  セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
  セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
  ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.2[Bq/L])

以下のタンクエリアにおいて、ノッチタンクの水を採取して分析した結果が排出基準を満たしていることを確認した後、ノッチタンクのドレンプラグを開操作し、ノッチタンク内の水を排水。

  <C東タンクエリアノッチタンク(10月21日午前0時ドレンプラグ開>
   セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8[Bq/L])
   セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
   ストロンチウム90 :3.7[Bq/L]

  <C西タンクエリアノッチタンク(10月21日午前0時ドレンプラグ開)>
   セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
   セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
   ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.2[Bq/L])

10月21日午後5時21分、2号機タービン建屋地下滞留水について、3号機タービン建屋への移送を停止し、同日午後6時3分に集中廃棄物処理施設プロセス建屋への移送を開始。なお、移送状況については、同日午後6時35分に屋内および屋外パトロールを実施し、漏えい等の異常がないことを確認。

10月22日午後2時45分、3号機タービン建屋地下滞留水について、ポンプ1台運転から2台運転とするため集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])への移送を一旦停止し、10月22日午後2時53分、同建屋への移送を再開。移送状況については、10月22日午後3時11分に屋内および屋外パトロールを実施し、漏えい等の異常がないことを確認。

3号機原子炉建屋1階のガレキ等撤去作業において、炉心スプレイ系の注水ラインの近傍で作業を実施することから、念のため、炉心スプレイ系からの注水を停止し、給水系で全量注水する対応を検討中(注水総量は変更なし)。対応の実施可否を事前に評価するため、段階的に注水量を変更した状況での原子炉への冷却状態の影響を確認することとしており、10月22日午後1時37分、3号機の原子炉注水について炉心スプレイ系を3.5m3/hから2.0m3/h、給水系を2.0m3/hから3.5m3/hへ変更。

10月22日午前7時45分頃、3号機原子炉建屋5階中央部近傍より、湯気が発生していることをカメラにて確認。10月22日午前7時51分に確認したプラント状況、モニタリングポストの指示値等に異常は確認されていない(午前7時50分時点の気象データは、気温14.8℃、湿度97.1%)。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
10月21日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されなかった。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。さらに、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)を確認。サーモグラフィーによる水位確認は、雨の影響により10月20日に撮影ができなかったため実施していない。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えい、およびB南エリアタンク(B-A5)上部天版部からの滴下を受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
10月17日採取分のH4エリア周辺の地下観測孔E-1において、全ベータ放射能およびトリチウムが過去の変動に対して高い値となっている。10月20日採取分の地下観測孔E-1の全ベータ放射能およびトリチウムは、前回と同程度の高い値で推移している。引き続き監視を継続する。なお、その他の地点の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
10月21日採取分のB-C排水路合流地点(C-1)、C排水路とタンク脇側溝合流点(C-1-1)およびB排水路内採取地点(B-1)(B-2)(B-3)の全ベータ値は高い値となっているが、10月16日の台風26号通過時と同程度。C排水路35m盤出口(C-2)の全ベータは1,300Bq/Lであり、10月20日の強い降雨の影響により、10月20日のデータ(59Bq/L)より高くなったものと推定されるが、10月16日の台風26号通過時と同程度。引き続き監視を継続。タンク脇側溝(X-2)およびタンク脇側溝(C排水路の合流点前)(X-1)の全ベータは低い値となっているが、10月16日の台風26号通過時と同程度。その他の地点の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。引き続き監視を継続する。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1・2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。

<最新の地下水移送実績>
9月7日からウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。

<サンプリング実績>
今回初めて採取した1~4号機タービン建屋東側の地下水観測孔No.1-12の10月21日の分析結果について、セシウム134は74 Bq/L、セシウム137は170 Bq/L、全ベータは730 Bq/L、アンチモン125は61 Bq/Lであることを確認。今後も監視を継続。その他の地点は、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<サンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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