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環境再生活動

雑草抑制・景観向上のためのカバープランツ共同調査の続報

<これまでの取り組み(2020年10月・11月)>

・除染・解体作業完了後の土地は、保全作業が行き届かない場合、雑草が繁茂し景観の低下のみならず、獣害問題の深刻化が懸念。

・2020年10月より、浪江町と共同で地表を覆いつくすように生育するカバープランツ※1による雑草対策の調査を開始。

・避難されている皆さまのご帰還に向けた一助となるよう、「雑草抑制・景観向上」、「獣害対策」を期待。

※1「カバープランツ」とは
 地表を覆うように生育する植物の総称で、茎や枝を横に伸ばして地面などを低く薄く覆うため、土壌の乾燥や土の流出、雑草を防ぐ効果があり、庭園・公園・造園・園芸に広く用いられる植物。

苗の植え込み作業風景【2020年10月】 実施場所

苗の植え込み作業風景【2020年10月】 実施場所

<今回の取り組み(2020年10月~2021年10月)>

【1】「雑草抑制・景観向上」の調査

・土地の雑草を抑制し、景観向上効果が得られるよう様々な品種について生育・調査を実施。

・一部の品種で、雑草抑制効果が期待できる繁茂状態を確認。

【1】「雑草抑制・景観向上」の調査

バーズフットトレフォイル※2

※2「バーズフットトレフォイル」とは
 マメ科の耐寒性多年草で、地面を覆うように生育するためグランドカバーに適している。やせ地や酸性地でもよく生育し、春から秋にかけて小さな黄色の蝶型の花を咲かせるため景観的にも優れている植物。

[今後] 気温が低下する秋~冬季での生育状況を観察し、「雑草抑制・景観向上」効果の検証を実施。

【2】「獣害対策」の調査

・イノシシは、「嗅覚が優れており、刺激の強いにおいを好まない」といわれている。このためミント臭を発し、背丈が適度に成長したアップルミントで効果を調査。

【2】「獣害対策」の調査

アップルミント※3

※3「アップルミント」とは
 シソ科ハッカ属に分類される多年草で、草丈は20~100cmほどに成長し、丸い葉っぱを持つことから、「丸葉薄荷(マルバハッカ)」という和名が付けられており、リンゴとミントを混ぜあわせたような甘い香りが特徴の植物。

↓

監視カメラの様子【2021年6月】

[今後] 獣害の有無、秋季以降の低温時のミント生育状況を継続調査・検証。

<今後の予定>

・今後、【1】と【2】の効果検証・保全方法検討を行い、効果が高ければ宅地・農地への展開を検討。

・避難されている皆さまのご帰還に向けた一助となるよう、引き続き取り組みを継続。



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