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福島第二原子力発電所3号機残留熱除去機器冷却系(B)の
補給水量増加の調査結果について
  
平成16年1月28日
東京電力株式会社
福島第二原子力発電所

 当所3号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)につきましては、平成14年12月10日より第12回定期検査を実施しておりますが、平成16年1月15日に残留熱除去機器冷却系※1(B)の補給水ポンプによる補給水量が増加していることを確認いたしました。現場確認・弁操作を行うなど事象の調査・確認を行い、残留熱除去機器冷却系内の冷却水(非放射性)が、同系内の海水冷却系内、または原子炉側の残留熱除去系※2内へ漏えいした可能性があると判断いたしました。(平成16年1月16日お知らせ済み)

 その後の調査の結果、補給水量が増加した原因は、残留熱除去機器冷却系(B)の熱交換器(D)の伝熱管2706本のうち1本に、直径1mm程度のごく微小な穴があき、冷却水(非放射性)が、同系内の海水冷却系内に漏えいしたためであることが分かりました。

 伝熱管に穴があいた原因は、伝熱管内面の当該箇所付近に貝が付着したことにより、冷却水の乱流が発生し、当該箇所の流速が過大となったため、局所的に削り取られたことによるものと推定されました。
 当該伝熱管については、すでに取替を実施いたしました。
 また、当該伝熱管以外に、減肉傾向のある伝熱管25本についても取替を実施いたしました。

 なお、本事象による外部への放射能の影響はなく、また、本冷却システムは2系統あるため、仮に1系統の機能が低下しても、冷却機能は確保され、直ちに安全上の問題は生じません。
以 上

※1 残留熱除去機器冷却系
   残留熱除去系の熱を冷却する系統。「残留熱除去系の熱を直接冷却する純水側」と「残留熱除去
  機器冷却系の純水側の熱を冷却する海水側」から構成されている。
※2 残留熱除去系
   原子炉を停止した後の燃料の崩壊熱除去や非常時に原子炉の水位を維持するため系統。


図


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