プレスリリース 1999年

「八丈島風力発電所」(仮称)の着工について

~研究用ではない、わが国電力会社初の事業用風力発電所~



                                                  平成11年11月22日
                            東京電力株式会社

 当社は、風力や太陽光などの新エネルギーについて、量・質・コストの各面で
課題がある一方、環境にやさしくクリーン、という特長を持つことから、かねて
より研究開発ならびに普及拡大に向けた各種支援をすすめてまいりましたが、本
日、自らの事業用設備となる八丈島風力発電所(定格出力:500kW、所在地:東
京都八丈島八丈町の当社八丈島地熱発電所敷地内)の建設工事に着手いたしまし
た。わが国の電力会社で事業用風力発電所をつくるのは初めてのことです。

  近年、風力発電は、技術開発が進み機器の大型化等に伴い低コスト化などがは
かられた結果、風況などの条件が良ければ、一般に島しょで採用されている内燃
力発電の燃料費よりも安いコストでの発電が可能となり、しかも電力の質も安定
するようになってきました。
 
  本日着工した風力発電所は、こうした状況をふまえ、何よりも、八丈島の風
況が良好であることから、電力供給コストのさらなる低減をめざすものであり、
あわせて、地球温暖化の原因となるCO2の排出抑制も期待しています。
 今後は、基礎工事を年内に終了し、来年1月に風車を据え付けて、2月下旬に
営業運転を開始する計画です。

 現在、八丈島の電力需要は、3千~1万kW程度の幅で変動することから、地
熱発電所(総出力:3,300kW、今年3月営業運転)をベース供給力とした上で
需要変化にきめ細かく対応するため内燃力発電所(1ヶ所:ディーゼル発電、総
出力:11,100kW、燃料:A重油)を組み合わせ、安定供給に努めております。
 当風力発電所は運転開始した後、地熱発電所とあわせて同島のベース供給力を
担うことになります。また、運転実績データを分析・評価し、八丈島での増設や
他地域での設置の可能性、さらには風力発電の将来的な事業性について検討して
まいります。

 なお、八丈町は平成4年度から「21世紀のクリーンエネルギーのモデル島」を
目指して、産業・観光の振興と住民福祉の向上に取り組んでいます。こうした八
丈町の発展のため、当社の地熱発電所に加え、この風力発電所が少しでもお役に
立てればと考えております。
                                 以 上



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