プレスリリース 1998年

柏崎刈羽原子力発電所1号機の原子炉格納容器内サンプからのオーバーフローに関する原因と対策について



                                                 平成10年10月16日
                                                 東京電力株式会社

  すでにお知らせしましたとおり、当社柏崎刈羽原子力発電所1号機
(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、第10回定期検査を実施中の
ところ、原子炉開放点検準備のための主蒸気配管及び原子炉圧力容器水張
り作業中に、原子炉格納容器内のサンプ(注1)から水のオーバーフロー
が確認されたことから、詳細調査を行ってまいりました。(10月8日発表
済)
  調査の結果、水張り作業を開始する前には閉じておくべき原子炉圧力容
器頂部ガス抜き弁(注2)と原子炉圧力容器ベント第一弁、第二弁(注3)
の3つが、当日の作業時には開いたままだったことを確認しました。この
ため、この3つの弁を通じ、水張り水がサンプに流れ込み、この量がサン
プの排出量を上回ったため、オーバーフローに至りました。3つの弁の閉
操作が実施されなかった原因は、水張り作業前の中央制御室での当該弁の
操作にあたり、作業の進捗状況等についてその操作の引き継ぎが不十分で
あったためと判りました。
  以上のことから、定期検査中の安全処置(注4)の実施にあたっては、
同一操作員が操作・確認を一貫して行うことを基本とし、やむを得ず他の
操作員に引き継ぐ場合は、その状況や依頼すべき事項を明確にして引き継
ぐことを手順書・マニュアルに反映する等の対策を実施することとしまし
た。
  なお、資源エネルギー庁による国際原子力事象評価尺度(INES)
暫定評価では、0+とされております。
                                                           以  上



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