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プレスリリース 2014年

福島第一原子力発電所4000トンノッチタンク群からの水漏れに関する「発電用原子炉施設故障等報告書」の提出について

平成26年12月17日
東京電力株式会社

 当社は、福島第一原子力発電所4000トンノッチタンク群からの水漏れについて、原因調査を実施し、再発防止対策をとりまとめ、本日、東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物質の防護に関する規則第18条に基づく報告(事故故障等の報告)を原子力規制委員会に行いましたので、お知らせいたします。

(以下、平成26年6月18日までにお知らせ済み

 平成26年6月2日午後3時頃、4000トンノッチタンク群(1000トンノッチタンク群と3000トンノッチタンク群に分かれている)のうち、1000トンノッチタンク群に設置されている2つのノッチタンクの側面上部のボルト付近から、1秒に1滴程度水が漏れていることを確認しました。同日午後7時40分頃、1000トンノッチタンク群の水を3000トンノッチタンク群に移送して水位を低下させたことにより、漏えいが停止したことを確認しました。当該の漏えいが確認されたノッチタンク内水および1000トンノッチタンク群堰内の溜まり水を分析した結果、セシウム134と137はいずれも検出限界値未満、全ベータ値は当該の漏えいが確認されたノッチタンク内水では72,000Bq/L、1000トンノッチタンク群堰内の溜まり水では9,800Bq/Lでした。また、1000トンノッチタンク群の堰の排水弁が開いていたこと、堰の外側において排水弁から約40m先まで連続的に0.004~0.028mSv/hの範囲で線量が確認されたことから、当該の漏えいが確認されたノッチタンクから滴下した水が1000トンノッチタンク群の堰の外へ漏えいしたものと判断しており、堰の外に漏えいした量は最大で約3.4m3、総放射能量は約2.5×108Bqと評価しました。漏えいの原因は、ノッチタンク天板の開口部から雨水が浸入し、水位が徐々に上昇して、ノッチタンクの側面上部のボルト穴に達したことによるものと推定しております。

 1000トンノッチタンク群に貯留していた水は、汚染水タンクエリア堰内に溜まった雨水ではあるものの、その中には、平成25年8月19日に淡水化装置濃縮水の漏えいが確認されたH4北タンクエリアの堰内に溜まった雨水(漏えいした淡水化装置濃縮水を回収した後にH4北タンクエリア堰内に溜まったもの)も含まれておりました。

 本件については、堰内に溜まった雨水が流れ出たものと判断しておりましたが、関係箇所に確認した結果、過去の漏えいの影響で雨水の放射能濃度が高くなっており「核燃料物質により汚染された水の漏えい」と考えられることから、平成26年6月9日、東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物質の防護に関する規則の第18条第12号「発電用原子炉施設の故障その他の不測の事態が生じたことにより、核燃料物質等(気体状のものを除く)が管理区域内で漏えいしたとき」に該当すると判断し、平成26年6月18日、同規則に基づく報告(事故故障等の報告)を原子力規制委員会に行いました。

以 上

○別紙
 ・発電用原子炉施設故障等報告書(PDF 1.11MB)PDF
(件名:福島第一原子力発電所4000トン鋼製角形タンク群からの漏えいについて)

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