プレスリリース 2012年

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

【午後3時現在】

平成24年5月29日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

5月28日、3号機循環水ポンプ吐出弁ピット内へのコンクリート充填作業を終了。

5月29日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへ移送を開始。

5月29日午前10時33分、これまで機器ハッチを開口することにより行っていた 5号機原子炉格納容器内の排気について、原子炉格納容器内より直接行うため、震災以降停止していた原子炉格納容器排気ファンを起動。

5月28日、以下に示す2号機原子炉格納容器温度監視温度計(保安規定第138条監視対象計器)において、温度指示の有意な変動(階段状の上昇または下降)を確認。温度トレンド評価の結果、当該計器の異常の可能性があると判断したことから、5月29日、当該計器の直流抵抗測定を実施。今後、当該計器について信頼性の評価を行う予定。なお、短半減期核種の濃度から、再臨界に至っていないことを確認している。
 ・RETURN AIR DRYWELL COOLER(TE-16-114A)[監視温度計] 58.0℃→64.7℃
 ・RETURN AIR DRYWELL COOLER(TE-16-114D)[監視温度計] 43.7℃→47.6℃
 ・SUPPLY AIR D/W COOLER HVH 2-16A(TE-16-114F#1)[参考温度計] 41.0℃→35.0℃
 ・SUPPLY AIR D/W COOLER HVH 2-16C(TE-16-114H#1)[監視温度計] 52.1℃→48.2℃

(温度データは5月28日午後5時→同日午後11時の値)

発電所西門に設置してある可搬型モニタリングポストについて、5月29日午後0時30分頃、データが免震重要棟監視盤にて読み取れない事象が発生していることを確認。また、代替監視用の無線式のモニタリングポストについてもデータが免震重要棟監視盤にて読み取れない事象が発生していることを確認。なお、午後0時30分以降のデータについては現場での作業員による代替測定を継続しているため、データの監視に問題はない。

5月29日午後1時10分頃、免震重要棟前に設置している、連続的に空気中の放射性物質濃度を測定する測定器(連続ダストモニタ)において警報が発生。警報を受け、全面マスク着用の運用に基づき、同日午後1時15分より全面マスク着用を指示。その後、モニタリングポストの値に有意な変動はないことを確認。測定器のフィルタを交換し、同日午後1時50分、リセット操作により再起動。免震重要棟前における手動での空気中の放射性物質濃度の測定の結果、放射性物質濃度は検出限界値未満(検出限界値:1×10-5 [Bq/cm3])であり、全面マスク着用基準値(1×10-4[Bq/cm3])以下であることが判明したため、同日午後1時53分、全面マスク着用が省略可能である通常の運用へ戻すアナウンスを実施。

【福島第二原子力発電所】
 1~4号機 地震により停止中

※3月6日午前10時28分、2号機原子炉格納容器および内部設備等の健全性を確認するため、所員用エアロック(格納容器内に人が出入りするためのハッチ)を開放し、目視点検を開始。5月29日、目視点検が完了。その結果、原子炉冷却材の漏えいがないこと、また、格納容器内の各設備・機器・配管等に大きな変形・損傷等はなく、冷温停止機能に影響を及ぼすものはないことを確認。なお、冷温停止に至るまでの一時的な高温・高湿環境等により、一部機器表面の塗装面のはがれや錆等、軽微な影響は見られたものの、いずれも冷温停止機能に影響を与えるものではない。

以 上

添付資料
過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 419KB)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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