プレスリリース 2012年

東北地方太平洋沖地震による影響などについて

【午後3時現在】

平成24年3月20日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

 ※下線部が新規事項

【原子力発電所】

・福島第一原子力発電所 1~3号機 地震により停止中
 (4~6号機については地震発生前から定期検査中)

※南側開閉所の運転開始に伴い、所内電源系の受電切り替えを実施するため、3月19日午前5時12分に3号機の原子炉監視計器(原子炉圧力容器各部温度)*1および4号機使用済燃料プールの冷却、同日午前5時33分に共用プールの冷却を停止。受電切り替えが完了したため、同日午後6時30分に共用プールの冷却を再開(停止時共用プール水温度:約21℃、再開時共用プール水温度:約23℃)。同日午後7時41分、3号機の原子炉監視計器(原子炉圧力容器各部温度)を通常状態に復帰。同日午後7時56分に4号機使用済燃料プールの冷却を再開(停止時使用済燃料プール水温度:約28℃、再開時使用済燃料プール水温度:約32℃)。

 *1:電源設備停止期間中は保安規定第138条および第143条に定める運転上の制限*2を満足しない状態となることから、第136条(保全作業を実施するため計画的に運転上の制限外へ移行)を適用して作業を行う。なお、電源設備停止期間中も温度監視を可能にするため、仮設発電機により電源供給を行う(3月19日午前5時56分、仮設発電機により電源供給を開始)。同日午後7時41分、電源の復旧に伴い、通常の電源供給による温度監視が可能となったことから、計画的な運転上の制限外への移行を解除。
 *2:原子炉施設保安規定では、原子炉の運転に関する多重の安全機能の確保及び原子力発電所の安定状態の維持のために必要な動作可能機器等の台数や遵守すべき温度・圧力などの制限が定められており、これを運転上の制限という。保安規定に定められている機器等に不具合が生じ、一時的に運転上の制限を満足しない状態が発生した場合は、要求される措置に基づき対応することになっている。

※3月19日午前8時27分、集中廃棄物処理施設において、サイトバンカ建屋からプロセス主建屋へ溜まり水の移送を開始。同日午後4時23分、移送を停止。

※3月19日午後1時24分、2号機使用済燃料プールへ循環冷却系を用いたヒドラジンの注入を開始。同日午後3時6分、注入を終了。

3月20日午前9時37分、1号機タービン建屋地下から2号機タービン建屋地下への溜まり水の移送を開始。

※3月18日午前10時13分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ溜まり水の移送を開始。3月20日午前9時48分、移送を停止。

3月20日午前9時58分、4号機使用済燃料プール内部の状況調査を実施するため、冷却を停止。同調査が完了したため、同日午後1時44分、使用済燃料プールの冷却を再開(停止時使用済燃料プール水温度:約32℃、再開時使用済燃料プール水温度:約31℃)。

3月20日午前10時14分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])へ溜まり水の移送を開始。

※3号機使用済燃料プール代替冷却システムにおいて、一次冷却系の弁分解点検等を実施するため、3月18日午前9時38分、使用済燃料プールの冷却を一時停止。同作業が完了したため、3月20日午後1時1分、使用済燃料プールの冷却を再開(停止時使用済燃料プール水温度:約15.0℃、再開時使用済燃料プール水温度:約21.2℃)。

・福島第二原子力発電所 1~4号機 地震により停止中

・柏崎刈羽原子力発電所 6号機は通常運転中
 (1~5、7号機は定期検査中)

【火力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【電力需給への影響】
 3月は安定供給を確保できる見通しです。
 日々の需給状況は「でんき予報」でお知らせしてまいります。

以 上

添付資料
過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 525KB)
参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時)
過去の実績(平成23年3月11日~7月31日)(PDF 337KB)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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