プレスリリース 2011年

東北地方太平洋沖地震による影響などについて

【午前9時現在】

                             平成23年7月23日
                             東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震
により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、
立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし
ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 また、福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当
面の道筋を取りまとめ、7月19日に進捗状況についてお示しし、ステップ1の目標
「放射線量が着実に減少傾向となっていること」が達成できていると考えておりま
す。
 原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を
抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心し
て生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
 ※下線部が新規事項

【原子力発電所】
・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中
 (4〜6号機は定期検査中)

※7月18日午前8時30分、3号機タービン建屋屋上開口部の雨水対策として、仮設
 屋根の取り付け作業を開始。7月22日午後3時30分、作業終了。7月22日午後4時56分、2号機タービン建屋立坑から集中廃棄物処理施設(プロ
 セス主建屋)へ溜まり水の移送を開始。7月22日午後4時53分、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(プロ
 セス主建屋)へ溜まり水の移送を開始。

※7月21日午前11時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへ
 の移送を再開。7月22日午後6時、移送を停止。

※7月22日午前7時10分、発電所内の一部の系統に電源を供給している母線のしゃ
 断器が過負荷により作動し、3号機使用済燃料プール代替冷却設備、3・4号機
 原子炉内監視計器類、水処理装置、免震重要棟、共用プールの冷却設備への電源
 供給が停止。免震重要棟については、その後ただちにバックアップ用発電機によ
 り復旧。
 なお、各号機原子炉への注水、窒素注入、および各モニタリングポストデータへ
 の影響はなし。
 その後、外部電源系統を変更し、同日午前9時33分に免震重要棟、同日午前10時
 35分に3・4号機原子炉内監視計器類、同日午前10時40分に共用プールの冷却設
 備、同日午前11時50分に3号機使用済燃料プール代替冷却設備の電源をそれぞれ
 復旧。同日午後3時37分、水処理装置を起動、同日午後3時51分、水処理を再開。
 現在、原因を調査中。

※5,6号機外部電源2回線化に伴う電源切替のため、7月23日午前3時24分に3
 号機使用済燃料プール代替冷却設備、同日午前3時46分に共用プールの冷却設備、
 午前8時45分に水処理装置の運転をそれぞれ停止。7月23日午前4時37分〜午前6時8分、無人ヘリコプターによる3号機原子炉建
 屋上部のダストサンプリングを実施。

・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中

・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中
 (2〜4号機は定期検査中)

【火力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【今夏の需給見通しと対策について】
 今夏の供給力につきましては、広野火力発電所の復旧工程の前倒しや、自家発余
剰の購入増などを織り込み、また、これまで予定しておりました60Hz地域からの電
力融通については、現状では見通しが厳しいことから計上を見送り、全体で、5,720
万kW(7月末)、5,610万kW(8月末)へと修正いたします。
 また、震災により甚大な被害を受けた東北地方の電力需給バランスの緩和に向け、
当社の需給両面の対策を徹底することにより、東北電力株式会社に、最大140万kWの
電力融通を行いたいと考えており、これを考慮した場合の供給力は、5,580万kW(7
月末)、5,470万kW(8月末)となります。

 今夏の想定最大電力につきましては、5,500万kWと見込んでおり、「夏期の電力需
給対策について」に示された需要面の対策へのご協力や、震災による生産減少から
の回復を勘案し、昨年並みの最大電力より500万kW低い水準を見込んでおります。

 しかしながら、経年火力の連続稼動等による計画外停止や、異常な猛暑による需
要の急増などの発生により、需給の安定確保に支障をきたす可能性があることから、
今後も計画停電の「原則不実施」を継続していくため、供給力を着実に確保すると
ともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。

 皆さまには大変なご不便とご迷惑をおかけいたしますが、引き続き節電へのご理
解・ご協力をお願い致します。

                                  以 上

添付資料
・過去の実績(PDF 331KB)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績
 ファイル】ページをご覧ください。



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