プレスリリース 2006年

タイにおけるバイオガスCDMプロジェクトへの出資・参画について

~タピオカ澱粉製造工場からメタンを回収し炭素クレジットを購入~


                            平成18年2月8日
                            豊田通商株式会社
                            東京電力株式会社

 豊田通商株式会社(本社:名古屋市中村区 取締役社長:清水 順三)と東京
電力株式会社(本社:東京都千代田区 取締役社長:勝俣 恒久)は、このたび、
タイ東北部(カラシン県)のタピオカ澱粉製造工場から出るメタンを回収するプ
ロジェクト事業会社「キャッサバ・ウエースト・ツー・エナジー社」(以下、事
業会社)に出資・参画することとし、本日、プロジェクト設備の建設工事に着工
いたしました。

 タイ国では、タピオカ澱粉製造の原材料であるキャッサバ[注1]が同国第2位
の農産品として広く栽培されておりますが、タピオカ澱粉工場の有機排水から発
生するメタン[注2]については、法令による排出規制がないため、これまで大気
中に放出されておりました。

 本プロジェクトでは、事業会社がメタン回収設備や発酵槽等の設備を建設し、
これまで大気中に放出されていたメタンを回収して、バイオガスとして同工場に
供給・販売いたします。これにより、工場からのメタン排出を大幅に削減すると
ともに、これまで同工場のボイラー用燃料として使用されていた重油の消費量も、
大幅に削減することが可能となります。
 また、両社は、本プロジェクトから創出される炭素クレジットを購入すること
で事業会社と基本合意し、2006年12月~2012年12月の約6年間で約60万トン(豊
田通商:約36万トン 東京電力:約24万トン、CO換算)のクレジットを購入す
ることとしており、京都議定書におけるクリーン開発メカニズム(CDM)[注3]
プロジェクトとして承認が見込まれる有望なプロジェクトと考えております。
 なお、両社は、かねてより炭素クレジットの購入など、国内外において温暖化
ガス削減に向けた取り組みを積極的に実施しておりますが、CDMプロジェクト
の事業主体に直接出資・参画するのは、両社にとって初めての取り組みとなりま
す。

 豊田通商は、環境関連を注力分野と位置づけ、環境関連分野ビジネスを推進す
ることが、持続可能な社会の形成に貢献できると考え、今後ともリサイクル事業
や温暖化対策・環境保全商品展開への取り組みを推進してまいります。

 東京電力は、地球温暖化防止への対応を経営の最重要課題の一つとして位置づ
けており、今後も、国内における電気の供給面、使用面の対策や、海外プロジェ
クトへの協力による炭素クレジット取得など、国内外で温暖化対策を推進してま
いります。

                                 以 上

[注1]キャッサバ
キャッサバの写真
     中南米原産の多年生潅木で、やせ地・酸性土壌で育成することができ、     タイにおいても広く栽培されている。乾燥に強く、熱帯気候では茎をさ     すだけで容易に繁殖し、根が細長く肥大して30~80cm程度になる。すり     つぶして沈殿させることで良質なタピオカ澱粉が得られる。 [注2]メタン(CH)      キャッサバからタピオカ澱粉を製造する過程で排出される有機排水が     発酵することにより、メタンが発生する。      メタンはCOの約21倍の温室効果があるため、燃焼させてCOと水     に分解することにより、温室効果ガスの削減効果が得られる。       [注3]クリーン開発メカニズム(CDM:Clean Development Mechanism)      先進国・移行経済国が、途上国において温室効果ガス排出削減(また     は吸収増大)プロジェクトを実施し、その結果生じた排出削減量等を、     炭素クレジットとして取得する仕組み。先進国・移行経済国で実施され     る排出削減(または吸収増大)プロジェクトからの炭素クレジット取得     の仕組みである共同実施(JI:Joint Implementation)、先進国・移行     経済国間の排出枠の移転・取得の仕組みである排出量取引(ET:Emission     Trading)と並ぶ京都メカニズムの一つ。      京都メカニズムとは、1997年に「京都議定書」において定められた、     温室効果ガス削減をより柔軟に行うための経済的メカニズムのこと。 添付資料 ・別紙(PDF 46.8KB)
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