プレスリリース 2005年

福島第二原子力発電所1号機の点検停止について

                            平成17年9月16日
                            東京電力株式会社

 当社・福島第二原子力発電所1号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)
は、定格熱出力一定運転中ですが、平成17年9月4日頃より、原子炉冷却材再循
環ポンプ*1(B)の第2段軸封部(メカニカルシール)*2の温度に上昇傾向
が見られたことから、継続的に監視していたところ、温度の上昇傾向は収まりま
したが、9月9日頃より圧力に低下傾向が確認されました。
 これは、第2段軸封部に何らかの不具合が生じたため、圧力が低下しているも
のと推定しておりますが、第1段軸封部についてはシール機能に関する警報が発
生していないため、シール機能は維持されていると考えられることから、直ちに
原子炉冷却材再循環ポンプの運転状態に支障を与えるものではありません。

 しかしながら、第2段軸封部の圧力低下傾向は継続していることから、計画的
にプラントを一旦停止し、当該軸封部の点検・取り替えを行うことといたしまし
た。

 このため、本日午後6時より出力降下を開始し、9月17日午前0時頃に発電を
停止して、当該軸封部の点検・取り替えを行い、運転を再開する予定です。
 なお、発電を停止するまでの間については、第2段軸封部の圧力等の監視を強
化してまいります。

 本事象による外部への放射能の影響はありません。

                                 以 上

*1:原子炉冷却材再循環ポンプ
   原子炉圧力容器の中の水(冷却材)を強制的に循環させるポンプで、運転
   中はポンプの回転数(スピード)を制御することで流量を増減させ、原子
   炉の出力をコントロールしている。このポンプは2台設置されている。

*2:軸封部(メカニカルシール)
   ポンプ内部の水(冷却材)が軸を通してポンプ外部に出ないようにするた
   めに設けられている部分。軸封部は2段構成となっており、2段のどちら
   か一方のシール機能が低下した場合でも、他の1段でシール機能が維持で
   きるよう設計されている。

添付資料
・1号機原子炉冷却材再循環ポンプ軸封部概略図(PDF 15.4KB) 


pdfデータをご覧になるにはAcrobatリーダーが必要です。 アクロバットリーダー



	

	



			
			
		

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