プレスリリース 2004年

チリのCDMプロジェクトへの参加について 〜チリのメタン回収プロジェクトより約200万トンの炭素クレジットを購入〜

                            平成16年8月24日
                            東京電力株式会社

 当社はこのたび、チリの大手食品加工会社であるアグロスーパー社(注1)の
メタン回収プロジェクトにより創出される炭素クレジット(注2)を、2004年か
ら2012年までの9年間で約200万トン(CO2換算)購入することとし、本プロ
ジェクトが「京都メカニズム」のひとつである「クリーン開発メカニズム(CD
M)」(注3)として国際的な認定を受けるために日本政府の承認が必要である
ことから、本日、経済産業省へ承認の申請をいたしました。

 アグロスーパー社は、従来から法令に従って、チリ国内で養豚場の排泄物を浄
化処理(開放式のし尿貯蔵池における自然発酵および沈殿汚泥管理)しておりま
すが、その過程で発生するメタンガスについては、法令による規制がないため大
気中に放出しておりました。
 これに対し本プロジェクトは、排泄物の発酵にバクテリアを利用する最新鋭の
閉鎖式し尿浄化処理施設を採用し、CO2の21倍の温室効果があるメタンガスを
回収して燃焼させることにより温室効果ガスを削減(注4)いたします。これに
より年間約40万トン(CO2換算)という温室効果ガスの大幅な削減が見込まれ
ており、悪臭の発生も防止できるなど地域の環境保全にも貢献するものです。な
お、本プロジェクトは、既にチリ国政府からCDMプロジェクトとして承認され
ております。

 当社は、これまで環境保全を経営の最重要課題の一つと位置づけ、国内におい
て地球温暖化対策を積極的に進めるとともに、世界銀行の「炭素基金」や「バイ
オ炭素基金」への出資など、海外プロジェクトへの協力による炭素クレジット取
得にも先駆的に取り組んでおりますが、CDMプロジェクト実施者から直接炭素
クレジットを購入するのは、本プロジェクトが初めてです。当社は、今後とも、
国内外において環境保全に関する取り組みを積極的に進めてまいります。

 なお、本日(現地時間8月24日11時、日本時間同日24時)チリのサンチアゴ市
において、アグロスーパー社主催による契約締結記念式典が、チリ、日本の政府
関係者のご出席のもと開催される予定です。

                                 以 上

添付資料
・注  記:(注1)〜(注4)(PDF 14.9KB) 
・参考資料:チリのCDMプロジェクトの概要(PDF 15.6KB) 


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