プレスリリース 2002年

「TEPCO千葉リサイクルセンター」の運転開始について



                                               平成14年3月15日
                                               東京電力株式会社

 当社は、PCB絶縁油の分解・再資源化を行う「TEPCO千葉リサイ
クルセンター」を千葉火力発電所隣接地(千葉県千葉市)に建設してまい
りましたが、本日、運転を開始いたしました。これにより、平成13年10月
から運転を開始している「TEPCO横浜リサイクルセンター」に続く本
格的なPCB処理施設が完成したことになります。

 建設工事は、平成12年1月に当社がPCB処理基本計画を公表して以降、
平成13年3月に千葉市から産業廃棄物処理施設設置許可の取得、同年5月
に着工、本年2月に試運転開始と順調に進んでまいりました。
 そして、2月28日には、実際にPCB微量混入絶縁油を使った分解処理
を実施し、その詳細な分析を社外機関に依頼いたしました。分析の結果、
絶縁油中のPCB濃度は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に定め
られている処理基準値(0.5ppm以下)を十分に満足するものでした。

 本リサイクルセンターでは、PCB微量混入絶縁油の処理を進めながら
環境保全性及び安全性を十分に検証した後、平成15年度以降に当該処理施
設を増容量化し、今後10年程度で処理対象のPCB絶縁油の処理を完了さ
せる計画です。

 なお、横浜リサイクルセンターでは、これまで順調にPCB微量混入絶
縁油の分解・再資源化処理を行っており、既に約33,000L(ドラム缶165
本相当)を処理いたしました。また、本年4月には当該処理施設の増容量
化工事及び高濃度PCB絶縁油の処理施設の新設工事に着工し、平成14年
度中頃には運転を開始する予定です。

 加えて、神奈川県川崎市においても、PCB絶縁油の分解・再資源化な
らびにPCB絶縁油を使用した変圧器等容器の洗浄・再資源化を行う
「TEPCO川崎リサイクルセンター」の建設を進めており、平成15年
6月には日本で初めて、PCB機器の絶縁油と容器の一貫処理体制が完成
いたします。

 当社は、環境保全および安全を最優先にPCB処理を進めるとともに、
地域をはじめとする皆さまにリサイクルセンターをご視察いただき、
PCB処理についてご理解を深めていただけるよう取り組んでまいります。

                                                     以 上

<参 考>

1.TEPCO千葉リサイクルセンター設置計画の概要

    施設名称:TEPCO千葉リサイクルセンター
    所在地:千葉県千葉市中央区蘇我町
    敷地面積:8,500m2
    処理技術:化学抽出分解法
    処理能力:PCB微量混入絶縁油 約1.0kl/日(第一期)
    第二期計画:平成15年度以降、処理能力の増容量化

2.TEPCO千葉リサイクルセンター設置に至る経緯

  平成11年4月14日 「千葉市産業廃棄物処理施設設置等に関する指導
           要綱」に基づく事前協議書を提出し、関係機関と
           の事前協議を開始。
  平成12年1月19日 PCBリサイクル施設の設置計画を公表
      2月13日 地元説明会を実施
  平成13年1月   千葉市産業廃棄物処理施設設置等専門委員会が
                     「本計画は、当該施設の安全性および環境保全性な
                      どについて、十分な配慮がなされたものであり、
                      国内におけるPCB処理の先駆的な役割を果たす
                      べく処理計画を実施してほしいと願うものである。」
                      と評価
      1月18日 千葉市都市計画審議会が本処理施設の設置を承認
      2月15日 上記指導要綱に基づく事前協議が終了
      3月12日 廃棄物処理施設設置許可の申請
      3月30日      〃      取得
      5月7日 建設工事着工
  平成14年3月15日 運転開始
      3月25日 TEPCO千葉リサイクルセンター竣工式典開催
           (予定)

                                                            以 上
<参考>
当社のPCB処理施設計画の概要
                                                                
  地点                        計画の概要                          備 考
                                                                
        施設名称:TEPCO横浜リサイクルセンター                   
        所 在 地:神奈川県横浜市鶴見区大黒町                   平成13年10月
        敷地面積:4,300m2                                より本格運転
  横浜  処理能力:PCB微量混入絶縁油 約1.0kl/日(第1期)   
                  PCB微量混入絶縁油 約6.6kl/日(第2期)  平成14年4月
                  高濃度PCB絶縁油  約0.175kl/日(第2期)  より増設工事
        運転開始:平成13年10月16日(第1期)             予定
                  平成14年度中頃(予定:第2期)              
                                                                
        施設名称:TEPCO千葉リサイクルセンター                   
        所 在 地:千葉県千葉市中央区蘇我町                    平成13年5月
        敷地面積:8,500m2                               建設工事に着手
  千葉  処理能力:PCB微量混入絶縁油 約1.0kl/日(第1期)  し今回運転開始
        運転開始:平成14年3月15日(第1期)                  
        第2期計画:平成15年度以降、処理能力の増容量化        
                                                                
        施設名称:TEPCO川崎リサイクルセンター                   
        所 在 地:神奈川県川崎市川崎区扇島                      
        敷地面積:31,700m2                              平成13年5月
  川崎  処理能力:洗浄・再資源化する変圧器等:約140t/日    設置許可を取得
                  PCB微量混入絶縁油   :約6.6kl/日   し同年9月より
        運転開始予定:平成15年6月(変圧器等の再資源化施設)  建設中
                      平成14年9月
                        (PCB微量混入絶縁油再資源化施設)







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