プレスリリース 2001年

ベトナム「フーミー第2火力発電所第2期プロジェクト」の契約調印について

~メコン・エナジー社を設立し、天然ガスACC発電事業へ出資参画~



                              平成13年9月18日
                              東京電力株式会社

 当社と住友商事株式会社、EDF(フランス電力公社)からなるコンソーシアムは、
ベトナム政府が実施した「フーミー第2火力発電所第2期プロジェクト」の国際競争
入札において、交渉第一順位者として交渉権を獲得(1999年1月27日)しておりまし
たが、本日、ベトナム政府から事業認可をいただき、プロジェクト契約に調印いたし
ました。国際競争入札にて海外投資案件を落札したのは、わが国電力会社として初め
てのことです。
                                             
 本プロジェクトは、同国初の100%外資によるBOT方式(注)民活発電プロジェク
トであり、ホーチミン市の南東約50kmの沿岸(バリアブンタウ省)に、出力71.5万kW
の火力発電所を建設するものです。発電方式には、当社がノウハウを保有する改良型
コンバインドサイクル(ACC)発電を採用し、世界最高水準の熱効率をめざすとと
もに、主燃料に天然ガスを使用することにより、環境におよぼす影響の低減をはかる
計画です。なお、発電した電力はベトナム電力公社に全量を販売し、運転開始から20
年後に発電設備をベトナム政府へ譲渡します。

 今後は、コンソーシアム3社で設立するプロジェクト会社「メコン・エナジー社」
に対して、当社は約20億円を出資するとともに、取締役1名ならびに技術者数名を派
遣し、発電所の設計・建設・運営などの管理業務を行い、2002年9月の着工、2004年
9月の運転開始をめざします。出資にあたっては、1999年7月に当社がオランダに設
立した海外投資用子会社であるTEPCOインターナショナルを通じて行う計画です。

 本プロジェクトは、台湾における2つのIPP事業(星能電力公司、森覇電力公司)
に続く、当社にとって3番目の海外IPP事業となりますが、引き続き、海外でのビ
ジネスチャンスの発掘による新たな成長・発展をめざし、海外事業を積極的に展開し
てまいります。

                                                                     以 上

(注)BOT方式:民間企業がプロジェクトを建設(build)・運営(operate)し、事業期
         間終了後、ホスト国にそのプロジェクトを譲渡(transfer)する方式
 

                                   <参考>
1.ベトナム「フーミー第2火力発電所第2期プロジェクト」の概要

 (1) 出力          71.5万kW
 (2) 発電方式      改良型コンバインドサイクル発電方式
 (3) 主燃料        天然ガス(ナムコンソンガス田からのパイプライン輸送)
 (4) ガス供給会社  ペトロベトナム
 (5) 所在地     ベトナム南部ホーチミン市の南東約50km
 (6) 売電先     ベトナム電力公社
 (7) 事業期間       運転開始から20年間。期間満了後ベトナム政府へ譲渡(BOT)
 (8) 着工予定       2002年9月
 (9) 運転開始予定  2004年9月
 (10) コンソーシアム        EDF(仏)/住友商事/東京電力
(11)総事業費     約500億円 

2.メコン・エナジー社の概要

 (1) 会社名  メコン・エナジー・カンパニー・リミテッド
 (2) 所在地  ハノイ
 (3) 設立年月 2001年9月
 (4) 資本金  約125億円
 (5) 出資会社 EDFインターナショナル、住友商事、TEPCOインターナショナル

                                    以 上 






ページの先頭へ戻ります

公式アカウント:
  • 東京電力 公式Xアカウントのご案内ページへリンクします
  • facebook公式アカウントサイトへリンクします
  • Instagram公式アカウントサイトへリンクします
  • youtube公式アカウントサイトへリンクします
  • 東京電力 公式LINEアカウントのご案内ページへリンクします