尾瀬ニュース

尾瀬に行こォゼ!vol.10「尾瀬戸倉の森とヤマネ」

2022年10月2日

 

「尾瀬」と聞いて思い浮かべる「尾瀬ヶ原」や「尾瀬沼」などは尾瀬国立公園特別保護区内に位置していますが、その周辺には東京ドーム約740個分の「尾瀬戸倉の森」が広がっています。

「尾瀬戸倉の森」は水源涵養・自然保護を目的に、東京電力リニューアブルパワーが所有・管理しており、約4割の土地でカラマツの造林作業(植樹・育成・伐採など)を行っています。

ここでは、毎年約5ヘクタールの林地から、樹林が高く成長したカラマツを25%ほど間伐し、尾瀬のお膝元である片品村の製材所で乾燥・製材を経て、尾瀬の木道の材料として使用しています。

これぞまさに地産地消の取り組みで、サスティナブルな木道材生産を行っていることが認められ、「尾瀬戸倉の森」は、2010年から森林管理認証(FSC-FM認証)を取得しています。
当社は、ここで生産されたカラマツ材を尾瀬国立公園内の木道に使用し、その木道にはFSC®の認証マークの焼き印が押されています。

そしてこの森には、林業に携わる人々が「山の守り神」として大切にしてきた「ヤマネ」が棲んでいます。ヤマネは国の天然記念物に指定されている齧歯類(げっしるい)の小さな生き物で、森の豊かさを示す指標動物と言われています。

東京電力グループで尾瀬の保全活動を担う東京パワーテクノロジーでは、間伐に際して、ヤマネの巣箱を設置して生息数を確認し、3年間の調査の結果、間伐前後で生息数に影響が無いことを確認しました。

その後もヤマネ調査の特許を出願している筑波大学技術職員の杉山さまの指導を仰ぎながら、巣箱の設置方法や着脱方法などについて、”尾瀬国立公園ならでは”の内容に改良を重ねてヤマネとの共存を図っています。

また、これらの取り組みは、近年、生物多様性やSDGsを考えるキッカケとして、学校教育や企業研修などにも導入いただいています。
来年度における小中学校の課外学習や、企業の社員研修として、ぜひご検討ください。
(今年度の受付については、大好評により終了しております)

※FSC認証とは、持続可能な森林活用・保全を目的として、1993年に発足した適切な森林管理を認証する国際的な制度です。消費者は、認証を受けた製品の購入やその生産品を使う企業を支持することで、世界の森林保全を応援することができます。

※東京電力リニューアブルパワーは、尾瀬国立公園全体の約4割、特別保護地区の約7割の土地を所有しており、木道の敷設・維持管理や、荒廃した湿原の回復活動など、尾瀬の自然保護に長年取り組んでいます。

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