季節は梅雨、尾瀬でも雨の降る日が多くなってきました。
今回は梅雨時期の“尾瀬の楽しみ”についてご紹介します。

この時期、日本各地で雨の降る確率は高くなりますが、尾瀬は「日本海側気候」のため、実はみなさんが思うよりも雨の日は少ないのです。
尾瀬の天気予報を見るときは、「新潟県魚沼地方」の天気予報を目安にするのがいいと思います。
ただし、梅雨の後半は大雨になることが多いので、防水性と透湿性のある上下セパレートのレインウェアと、荷物をびしょ濡れにしないためのザックカバーを持っていくと安心です。

さて、梅雨時期の尾瀬の楽しみですが、多少雨に降られても「幻想的な風景が楽しめる」ことが挙げられます。
天気の変わり目を意識して周りを見渡すと、写真のような素晴らしい絶景に出会えることもあります。

一方、足もとの植物に目を移すと、雨に濡れると花弁がガラス細工のように透けて見える「サンカヨウ（山荷葉）」を見ることができるかもしれません。
開花期間が一週間ほどなので、巡り会えたらラッキー！とは言え、ぜひ一度は見ていただきたい美しい花です。

他にも、６月後半に見頃を迎えるワタスゲや、７月後半梅雨明け頃のニッコウキスゲなど、様々な植物が雨でしっとりと濡れて瑞々しい姿を見せてくれてます。

もう一つ、梅雨時期に水量を増した「三条ノ滝」。
展望台へ向かうルートは、急勾配の登山道や木製の階段を通り、ぬかるみも多いので、かなり苦労しますが、落差、水量、日本一と言われる「三条ノ滝」の勇姿を、その轟音と共に臨むことができます。

「梅雨時期に尾瀬？」と敬遠されていたかもしれませんが、梅雨だからこそ出会えるステキな尾瀬の景色もお楽しみ下さい！